チェストのルーツを探る


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チェストのルーツを探る


箱型の入れ物は世界共通だった?

ヨーロッパで最初の頃に使われていたチェストは、長方形の箱型の入れ物で天板がはね上げ式の蓋になっていました。衣類だけでなく、物置や道具箱としてさまざまな家財道具を収納するために使われていたようです。現在も使われているブランケットボックスと呼ばれる毛布を入れておく家具とよく似た形でした。

日本でも、江戸時代にタンスが普及する前に使われていた長持(ながもち)は、ヨーロッパのチェストと同じように箱型で鍵付きの蓋が付いており、家財道具などを入れておくものでした。長持は、棹(さお)を使って2人で持ち運びができるように設計されていたことが特徴でした。物を収容する道具が四角い箱型であったことは世界共通といえます。

当初のチェストは、箱型のため底に入れた物が取り出しにくいという欠点がありました。その後改良されて、箱の底の部分に引き出しを取りつけた物が16世紀の終わり頃に登場し、これが現在のチェストの形へと引き継がれていきました。




箱型から引き出し式のチェストへ

改良されたチェストは、一番に下に引き出しが付いたとはいえ天板を開けて物を収納する上の部分はそのままで、底までが深いためやはり物が取り出しにくいままでした。18世紀に入り、すべての部分が引き出しになったタイプが作られるようになりました。これは、現在のチェストとほぼ同じ形です。貴族だけでなくヨーロッパの一般の人々の間にチェストが普及したのは、人々の生活が豊かになり、物、特に着る物が増えて部屋の中にさらに収納場所が必要になったからと言われています。

現代では、生活や仕事をしていく上でさらにさまざまなアイテムが増え、引き出しの付いた収納家具の代表としてチェストは欠かせない存在となっています。


着物など幅のあるものを収納する場合は、幅広のチェストが必要になってきます。



現代ではさまざまなタイプが登場

基本的に、引き出し式の収納家具をチェストと呼びますが、リビングなどのインテリアとしてだけでなく押入れの収納に活用する実用的な物など、さまざまなタイプのチェストが登場しています。

普段よく使うものはリビングのチェストに収納し、あまり使わないものやシーズン物で使う時期でない物などは押入れのチェストに仕舞っておくなど、うまく使い分けると部屋がすっきりと片付きます。押入れのチェストの中のものは衣替えの季節にチェックし、表のチェストと入れ替えたりほとんど使わないものは思い切って処分するなどすると衣類などが増え過ぎることがありません。

チェスト.comでは、リビングの収納にぴったりなロータイプの木製のモダンチェストから、押入れの収納に便利な大容量チェストなど、目的に応じたタイプを用意していますのでご利用下さい。


キャスター付ならば、押入れに入れておいても出し入れの際に移動させられるので便利です。




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